薄毛(ハクモウ)、同時に白毛(ハクモウ)

若い頃、いや子供の頃は比較的剛毛だった。二十歳そこそこの頃は、まだフサフサしていた。よく、髪が硬い人は年齢とともに禿げる、と言われるが、若者の常で、何十年も先の自分のみじめな姿なんて想像だにしなかった。

就職したばかりの頃、友人から「お前、おでこが少しヤバくなっていないか?」と言われた。「やかましいわ」といなしながら、母方の祖父は二十歳の頃から禿げていた、と以前聞いたことを、チラリと思い出していた。

二十代半ば、自分でも分かる程度に額が広くなってきた。髪のせいで(かどうかは知らないが)、どうかすると三十代半ばくらいに見える時があった。しかしまだまだ大丈夫、とタカを括っていた。

しかしその後も、少しずつだが確実に、非情に、薄毛は進行した。五十過ぎの今では、わかめのようなしなしなの髪が、額と頭頂部を大きく避けながら控えめに頭の上に乗っかっている、という感じになった。しかも、並行して白色化も進行し、今では大部分が白髪だ。普通、髪のトラブルといえばハゲ「または」白髪であって、その両方はふつうはないと思っていた。それが間違いだったのか、自分が特殊ケースなのか。でも確かに、周囲を見回しても、ハゲかつ白髪の人にはなかなかお目にかかれない。やはり本当に珍しいのだろうか。

白髪でもフサフサしていれば、それはそれでカッコいい。いぶし銀の魅力。ロマンスグレー。でも、ハゲと白髪のコラボだと、ただ老けているだけだ。最近、自分の写真を見て「こりゃ、見た目、七十歳くらいだな」としみじみ感じた。まあ、それでも特に何の対策もしてないのから、実は大して気にしてはいない、ということなのかもしれないが。

 

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